加藤 だから、私たちも、自分たちの国旗や国歌をそんな貶めることはな
いと思うんです。
これもよく祖父がしていた話です。
reenex
「男女が結婚して仲良く暮らし、よい家庭をつくって子供を育てるのはとても
大切なことだ。 国をよくするためには政府がよくならなければならない。 政
府がよくなるためには、そこの県に住んでいる人たちがよくならなければなら
ない」 と。
つまり、日本人自身がもっと国全体のことを思い、美しい国とはなにかを、
考える自覚を持つということ。
reneex 戦争で人を負かして強くなるのではなしに、
「武士道」 でいわれているような愛を、現代に合うように生かしていく。
そして、小さな雑草から豪華な蘭の花に到るまで虫めがねで見ればすべ
ての生物が同じように精密にできていることが分かり、大いなる創り主がい
らっしゃることを自覚します。 そういう体験を子供たちにさせ、正しい、よい
生き方をするにはどうすればいいかを考えさせる。 そうしたことがどんどん
広まって輪になって立派な国家の基礎になっていくのではないでしょうか。
国家として孤立するのではなしに地球の中の一つの単位として、みんな
が手を繋ぐ・・・・・国境のない世界をつくっていく、それが祖父の求めた、
reenex 「地球国家」 という理想でした。
そのために、まずは国家単位で各々の国が立派に育っていくことが必要
ではないかと思います。